TシャツトリニティはオリジナルTシャツを作成と販売を行えるWEBサービスサイトでです。
SUZURIやオリラボマーケットと似ていてオリジナルグッズ販売されている方はサービスごとにショップを持っている方も多いのではないでしょうか。
そんなTシャツトリニティには『レイティング基準』という概念があります。どういったものなのでしょうか。
『レイティング基準』ってなに?
レイティング基準はTシャツトリニティの運営スタッフの方が設けたデザインや商品についてを評価する制度です。
ショップ内の商品一覧を見ると、アイテムの右下に☆のマークがついています。3個だったり2個だったり。これがTシャツトリニティの運営スタッフの『レイティング基準』によっての評価になります。
自分の商品だけでなく、すべての出品者のアイテムに表示されます。
『レイティング基準』に関しての公式の見解
運営スタッフの『レイティング基準』によっての評価が☆マークでつけられると書いたのですが一体どんな基準なのでしょうか。
公式のヘルプセンター の記事「レイティングについて教えて」では、下記のように書かれています。
レイティングとは、Tシャツトリニティのスタッフが、日々投稿されるデザインや商品を☆3~☆0で評価しています。
よりお客様にお買い上げいただきやすい表示ができる様に、日々結果を検証して精度を向上させています。
フリーワード検索など、一般的な検索では☆3のみの表示になっています。
よりレアでマニアックなデザインアイテムをお探しの場合は、☆2や☆0もお試しください!
意外なお気に入りが見つかるかもしれません。Tシャツトリニティ公式のヘルプセンター 「レイティングについて教えて」より引用
購入者に配慮した判断基準を設けており、それによって評価する制度のようです。
検索でアイテムを探す場合☆3の商品しか表示されないです。
また、公式のヘルプセンター の記事「☆がついている商品がありますが、あれは何ですか?」に関しては別の角度での見解を述べています。
Tシャツトリニティの判断で☆ランクをレイティング(等級分け)をしています。
恐れ入りますが、☆の有無や数の変更などのリクエストには応じられません。タグに関係のないワードを入れられたり、文字だけなどの商品を大量投稿されたり、その他、Tシャツトリニティの本来の機能を発揮できなくなる恐れのあるスパム的な利用を確認した場合、レイティングを厳しくします。
Tシャツトリニティ公式のヘルプセンター 「☆がついている商品がありますが、あれは何ですか?」より引用
販売者側からのリクエストなどで評価を変更することは行わない点、関連のないキーワードやタグを入れた場合の処罰、スパム行為と勘違いされるようなモノはレイティングを下げて表示しにくくする仕組みとなっています。
確かに『犬』と検索したのに『猫の写真Tシャツ』なんかが出てくると「このサイトバグってる?」と思われ信頼を失ってしまうためNGという判断のようです。
また、文字だけなどの商品を大量投稿を行っている場合などもレイティングを下げる基準に入っているようで意外でした。
また別の公式のヘルプセンター の記事「どうすれば売り上げを伸ばせますか?」でも、下記のように触れています。
その他、商品レイティングで☆3がついたり、特集でピックアップされると、売れる確率が高まります。
~中略~
また、タグやその他の情報欄に、関係のない情報を多く入れられた場合、レイティングが厳しくなるだけでなく、お客様からの信頼が低下しますので、販売機会が減ります。
Tシャツトリニティ公式のヘルプセンター 「どうすれば売り上げを伸ばせますか?」より引用
売上として目に触れる機会が多い点は売り上げにも関係する点、関係のない情報を説明欄やタグに入れることはある意味迷惑行為とされレイテイングを下げられるようです。
実際のレイティングってどうなの?
実際にどのくらいの厳しさで振り分けているのか、25,000ページ中、100ページ見てみました、(2022/03/16時点)
ある一定の基準があるなと思ったので挙げます。
- 他の商品と比べると値段が高い
- 印刷で表現しにくい(色彩・細すぎる線・アウトラインがボケてるもの)
- 似たようなレイアウトの連続登録
- 著作権保護期間の満了した作品のそのまんま
- パロディ
- 人物写真を使用したもの
- キーワードの競合
- 文字だけ
- 単純にクォリティが低い
- 下ネタ
他の商品と比べると値段が高い
値段が高いモノはレイティングを下げられがちです。販売実績があるなどで☆2から☆3に格上げされる場合もあるようです。
ざっと見た感じですと、Tシャツで上乗せ500円くらいなら大概のものは☆3でしたが、700円くらいになってくるとレイティングを下げられている印象でした。
印刷で表現しにくい(色彩・細すぎる線・アウトラインがボケてるもの)
印刷で表現しにくいと良いデザインのものでもレイティングを下げられてしまうようです。
例えば色ですと蛍光グリーンやRGBでの純正赤(こういう色です)のような色は発色しにくく、くすんでちょっと暗い色になります。
また、線が細すぎて印刷での表現が難しいと判断されたものや、アウトラインがボケているようなものはレイティングが低くなってしまうような傾向がありました。
デザインを投稿し、それをイメージ画像にするとデジタル画像のコラージュですので、実際の印刷された仕上がりとは異なるコトは頷けます。
手元に届いた際に「イメージと異なる」と思われると、次回から利用されなくなってしまう可能性もあるのでレイティングを下げるような判断をされているのではないでしょうか。
アウトラインがボケているのは下記のようなものです。ちょっと白い線が残ってしまっています。
デジタル画像はピクセル(四角の粒)の集合体で、ピクセル単位より細かくすることはできないため、拡大すると輪郭にジャギーと呼ばれるギザギザの状態となりますが、それが印刷時に目立ってしまうと判断された場合が対象になるのではないでしょうか。
また、視覚ではあまり認知できないほぼ透明なピクセルがキャンバス上に残っている画像を入稿してしまうと、ホワイトインク印刷の場合にその部分も印刷されてしまいます。
またクォリティの高いイラストでしたが、輪郭にエアブラシのようなボヤっとしたもので描かれていてレイティングが下げられている方がいました。もったいないです。
似たようなデザイン・レイアウトの連続登録
このデザインは結構良いと思うのになぜレイティングが下げてあるんだろう。
と思ったやつの大概はこれだったりします。
商品一覧になった場合に、似たようなデザインが続いてしまうと探す側が疲れてしまうための配慮としてこのような判断がされているのではないでしょうか。
例えば私のブランドのメシテロタイプ(Tシャツトリニティ)では、構図が一緒で食べ物が別モノなのですが「似ているレイアウト」と判断されて一部レイティングを下げられています。
キーワードの競合
先ほどの「似たようなデザイン・レイアウト」にも共通しているのですが、話題性のある事柄や流行なもののデザインは溢れかえることがよくあります。
例えば現在2022年3月ですと国同士の紛争があり、それに関してのデザイン(NO!WAR!とか)が非常に多くなっています。
一時的ではあるが溢れかえっているためキーワード内で優劣をつけられてしまっているのではないでしょうか。
著作権保護期間の満了した作品のそのまんま
著作権問題でアニメキャラなど(ピカチュウとか)を勝手に使用できない、そういったデザイン登録されていないのですが、著作権保護期間の満了した作品は自身の作品に使用することが可能です。
例えば牛乳を注ぐ女などの名画は管理している美術館が素材を配布して、グッズ作成に使用してOKとしていました。
自身のデザインにチューニングしていたりそういった工夫がなく、そのまんま使用している方がいてレイティングが下げられていました。
パロディ
パロディやトレース?のような「もう、アレじゃん!」というやつもレイティングを下げられていました。しかしレイティング☆3のものもあり、ここら辺の判断基準はよくわかりませんでした。
人物写真を使用したもの
人物写真を使用したものは結構な高確率でレイティングを下げられておりました。
アイドルや俳優の写真のようなあからさまなものはもちろん登録できませんが、一般の方の写真でもレイティングを下げる対象のようでした。
おそらく本人が自身の写真を使用したとしても、『本人』と確認しようがない(特に一般の方の場合)、お子様の写真を使用したものなど本当に本人が了承しているのか不明な点などもあり、扱いにくいジャンルなのではないでしょうか。
文字だけ
先ほどの公式のヘルプセンター記事内にもありましたが、文字だけの場合もレイティングを下げられていました。商用利用・グッズ販売に使用可能なフォントでも、それさえあれば誰でも作れるため独自性のないという判断が多いように見受けられます。
文字だけでも筆文字や文字をベースにちょい足しをしたデザインは☆3になっている場合も多いです。
逆に、デザイン内にイラストと一緒に文字が添えられているモノでも、なんのひねりもないゴシック文字が添えられていたものはレイティングを下げられていました。
単純にクォリティが低い
基本的にはこの基準でレイティング下げられているものは少ないです。クォリティが低いと併せてほかの点が引っかかっているものが大半です。あるはあるのですが、結構稀でした。
下ネタ
直接的な下ネタは確実にレイティングを下げられています。
下系の写真や絵はもちろん登録できませんが、文字はギリセーフなのか登録可能です。
しかし、☆3をもらえることはほとんどありませんでした。
「おっぱい」はセーフのようです。
レイティングの揺らぎ
先ほど紹介したとおり、良いデザインだと思っても何故かレイティングを下げられているモノもあり、だいたい先に挙げた10種類のどれかに引っかかっています。
しかしその結果の中でも、「さっきイラストのTシャツは☆2なのに、こっちのイラストは☆3なの?」という疑問のあるモノがごく少数ですがありました。
基準があるとはいえ、選定しているのは人間なので複数人で仕分けしている場合は評価に揺らぎが発生するのはありえない話ではありません。
ちょっと時間をおいて再度登録してみたら☆3になる可能性もあります。
先ほど書いたレイティングを下げられそうな要素をなくして再挑戦してみるのもの良いかもしれません。
おわりに
と、いうことで「Tシャツトリニティの『レイティング基準』とは?」でした。
なんとなくクォリティが高ければ☆3なんでしょ?くらいの気持ちでしたが、公式発表と実際のレイティングを見ると様々なことがわかって大変興味深かったです。